懐かしい記憶を呼び起こす「和のアフタヌーンティー」

タングリンエリアのリージェントホテルで開催中の「和のアフタヌーンティー(HARU SINGAPORE WITH JAPANESE TEATIME FAVOURITES AT THE LOUNGE)」を体験してきました。

昨年大改装したホテル内のティー・ラウンジは、黒と白を基調としたシックなインテリアに瑞々しい南国のエッセンスが絶妙に加わり、優雅なモダンシンガポールを体現する空間。

ホテルのこだわりで、シンガポールでは珍しく、当ホテルでは「伝統的な英国スタイルアフタヌーンティー」が提供される。今回はその伝統様式に和の味が加わり、3段式のティースタンドのトッププレートにはウィースキー「響」でマリネした神戸和牛、マグロの胡麻風味等のサンドイッチが数種、セカンドプレートには椎茸、薩摩芋、黒豚のキッシュ、サードプレートにはプレーンと蜜柑味のスコーンが用意され、桜のジャムも添えらる。心ゆくまで「和」が楽しめる内容になっている。嬉しいことに前菜とデザートは、別にビュッフェテーブルが用意されている。更にメインデザートが付き4種から選択可能。

日本をイメージし、鳥居で飾られたビュッフェテーブルには、前菜としてサラダ、サーモンのクスクス、彩蕎麦、チーズ等が、桜の木の下に配置されたデザートテーブルには、ほうじ茶のクリームブリュレ、紫蘇パンナコッタ、抹茶のオペラ等、日本からのゲストシェフがクリエーションした繊細な味のデザートが並ぶ。

―京都Four Seasons Hotelからのゲストシェフ横田怜子さんにインタビュー―

「幼少のころから、よく母とお菓子を作りをし、早くから製菓の道に進もうと思っていました。仕事で世界各国で働き、現在は京都Four Seasons Hotelにアシスタントペストリーシェフとして勤めています。、お菓子の香りに包まれる幸せな一時の記憶を思い出させるような味を目指しています。私の作るのスイーツは見た目は派手ではないのですが、口に含んで頂くと日本の様々な風景が自然と浮かんでくるようなノスタルジックな味です。また少しの調味料で味ががらりと変わる面白さを味わってもらいたいです。」

シェフの味を心ゆくまで、試したいならメインデザートは以下の2点がお勧め。

「Citrus Eton Mess」はイギリスの伝統菓子が日本風にアレンジされ、水気をきったフロマージュブラン、紫蘇、シロップ漬けきんかん、トップにはライムメレンゲが添えられた一品。

「思いっきりぐちゃぐちゃに混ぜ合わせ、味の組み合わせの面白さを味わって下さい」と横田シェフ。

「Chocolate Decadence」はチョコレートをいろんな食感で味わえる逸品。底はさくさくクランチーなプラリネ、その上は1時間半かけて低温調理された蒸しチョコ。更にその上には、ミルクチョコレートとホワイトチョコレートムースにラズベリーソルベを添えてトップに乗せているチョコレートプレートをクレームブリュレのようにプレートの表面を割って、その他のいろいろな食感のチョコレートを混ぜていただくスイーツ。ソースはパッションフルーツ、ラズベリーソース、カシスソース。

どのデザートも口に含むと、優しさと懐かしさがこみあげてくる。 味覚から記憶が呼び起こされ、心象風景に日本の景色が思い出と共に一気に浮かび上がる。 「日本に帰りたい。」と思わず思ってしまうほど。 またメインのデザートは各食材の絶妙なバランスで構成され、口の中で交わった時に見事な調和を生む。 シェフの食材の選択、技術力、表現力があってこそ味わえる味。

 

期間:「和のアフタヌーンティー」は6月29日(日)までの平日12時~17時に開催中。

今週の既にある予定を変更してでも行ってほしい、アフタヌーンティー!

値段:S$45++/人(11月末まで2人目の代金が50%になるプロモーションを実施中。)

その他:週末は3段式のアフタヌーンティーではなく、和牛の叩き、キャビアステーション等が楽しめる全ビュッフェスタイルになる。(「和」がテーマではあるが様式、金額、時間帯が異なる。金額:S$65++/人 時間帯:12時~14時30分又は15時~17時30分)

予約詳細:http://www.regenthotels.com/regent-singapore/dining/tea-lounge

 

【執筆者】

Photos by: Yasuko A.K.

Text By:Yasuko A.K. & Shoko Y from Team Spoonful